出発前に読破！【アジア遊学123】シンガポール都市論 / 勉誠出版

使用カメラ: OLYMPUS PEN Lite E-PL1　使用レンズ: M.ZUIKO DIGITAL　17mm F2.8

【アジア遊学123】シンガポール都市論 / 勉誠出版

　
　
平成日本軍、超都市国家「シンガポール」へ
ということで、先日まで

英語のシンガポールガイドブック「Lonely Planet SINGAPORE CITY GUIDE」を読んでましたが、
さすがに英語だけだと情報不足になっちゃうんで、
とりあえず、付け焼刃の知識を頭に詰め込んで
シンガポール入りするため、
「シンガポール都市論」という本を読破しました。

自国だけではなく、
他国の文化や歴史、現状などを学ぶことは
とてもいいことだと思います。

「日本の産業を巡る現状と課題」なんかを
見たときも思いましたが、
やっぱり厳然として国際競争というものがあるわけですから、
世界の国々と仲良くすると同時に、
彼らの良いところ、優れたところ、秀でたところを
貪欲に学ぼうという姿勢、
盗もうという姿勢が必要だと思います。

そんな意味でもこの本は、
シンガポール社会の一面を理解するのに役立ちました。
　
　
この本には都市国家であり、
多民族・多文化国家であるシンガポールの
政治、経済、歴史、文化、教育、宗教などのことが
さまざまな著者によるさまざまな視点から
バランスよく書かれていました。

シンガポールが進めるバイリンガル政策とそこから派生した
ライフスタイルや信仰への影響。
シンガポールの歴代有力華人企業家の
ナショナルアイデンティティの変遷。
アジアドル市場の黎明期のシンガポール。
高齢化が進むシンガポール。
シンガポールにおける言語の移り変わりや華語の解説。
シンガポールの教育ビジョンやユニークな教育システム。
シンガポールでの日本語ブームと日本文化の流入。
シンガポールと日本、二国間の歴史。
シンガポールでの日本仏教布教活動。
植民地シンガポールでの華人と日本人。
日本による大東亜文化建設とシンガポール。
日本占領下・昭南神社の創建から終焉まで。

どうですか？
じつにさまざまですよね。
ズッと読んでみると、
シンガポールという国が
知恵を絞り、創意工夫をし続けて
国際社会と伍している様がよくわかります。

途中の教育の章で、
シンガポールは「勉強熱心な国」という記述があったんですが、
思わずハッとしました。

シンガポールの子供たちは、日々の学習に終われ、
外で遊んでいる姿がほとんど見られないそうです。
メガネをかけ、教科書の入ったリュックを背負って、
まだ朝暗いうちから通学するんだそうです。

もちろん、こういったことには負の側面もあるのでしょうが、
国全体で国際社会に立ち向かうという気迫が
見事に現れていると僕は感じました。

国家をあげて英語に取り組むのも、
民族を結ぶリンガフランカ（異なる言葉を使う人達同士の
意思伝達言語）としてということと同時に、
“国際経済競争における生存のための道具”ということが
明確に目標として意識されているからだそうです。
スゴいですね！
　
　
にほんという国は基本的には
「１つの民族、１つの言語、１つの国家」という国ですから、
なかなかこういったシンガポールのことを実感として
理解することはできないと思いますが、
それでもやっぱり

出発前に読破！ 【アジア遊学123】 シンガポール都市論 / 勉誠出版

新着記事