六波羅蜜寺 -京都市東山区
☆写真の左やや下がかなり心霊写真っぽいんですが(^^;
恐ろしい顔が髪の毛の下に・・・・・・
京都の清水寺近くにある「六波羅蜜寺」で
「かくれ念仏 (空也踊躍念仏厳修)」に参加してきました!
京に疫病が流行した時に民衆の救済を願って
空也上人が始めたとされるこの踊りは
六波羅蜜寺に長く受け継がれていて、
お坊さんたちは鉦を叩き、足踏み鳴らして、
行く年の罪業消滅と来る年の多幸を祈るんです。
念仏が弾圧を受けたときに、人目につきにくい夕暮れ時に
屏風(びょうぶ)に「隠れ(かくれ)」て行ったのが
その名前の由来だそうです。←薄暮勤行
現代のさまざまな踊りやパフォーマンスを見慣れた
僕たちの目からすると
正直、実に退屈で、華やかさがない踊りなんですが
しばらく聞いたり見ていると、
目の前のお坊さんたちが1000年の時を超えて
平安時代に生きる空也上人に見えてくるから不思議です。
動作や所作は空也上人当時のまんまだそうです!
そうだ、この踊りは平成の踊りじゃないんだ!
やっぱり来てよかったです。
今みたいに刺激なんかなくっていいんです、
これでいいんです、これで!
参拝者は100人以上はいたと思うんですが
僕もみんなと一緒に住職さんの音頭で称えましたよ
「モーダナンマイトー、モーダナンマイトー♪」
「モーダナンマイトー、モーダナンマイトー♪」
とても心地が良かったです(^^)
(右)六波羅蜜寺 宝物館
空也上人立像。
ハハハ、冗談ですけど口元は
ドカベンのハッパ(岩鬼)を思い出させますw
「かくれ念仏」が始まる前には
口から6体の阿弥陀さまが飛び出している
教科書等でも超有名な
「空也上人立像」を宝物館で拝観しました。
第一印象は
「ちっちゃーい」
すごくちっちゃいです!
空也上人もホントにこんなにちっちゃかったのかも
しれません。昔の人ですから・・・
でも、その像が表現している
空也の信念や決意に僕は打たれました。
自分ではなく、他人を救うという目標をもった人は強いです。
おのれ自身ではなく、社会のためにという
決心を固めた人はくじけないです。
そんなことがこの像を間近でみるとすぐにわかります。
“市の聖”です、まさに“市の聖”です。
平清盛の坐像や空海の坐像なども
ありましたが、この空也上人像の隣にあると
可愛そうです。個々ではすばらしい像なのですが
空也の存在感が他を圧倒してしまっているのです(笑)
あの一遍上人もこの空也から
大きな影響を受けているようです。
それにしても
日々悔いを残さず、
充実した生涯を送りたいものです!!
●空也上人像 - 鎌倉時代(重要文化財)
運慶の四男康勝の作。胸に金鼓を右手に撞木を、
左手に鹿の杖をつき、膝を露に草鞋をはき、
念仏を称える口から六体の阿弥陀が現れたという
伝承のままに洗練された写実的彫刻である。
●「六波羅蜜」とは
布施
見返りを求めない応分の施しをさせていただくこと。
貪欲の気持ちを抑えて、完全な恵みを施すことで、
布施行は物質だけではない。
持戒
道徳・法律等は人が作り、現在はますます複雑になっている。
私たちは高度な常識を持ち、瞬時瞬時に自らを
戒めることが肝要である。
忍辱
如何なる辱めを受けても、堪え忍ぶことが出来れば
苦痛の多い現代社会において、自らが他の存在に生かされて
いることがわかり、全ての人の心を我が心とする仏様の慈悲に
通じることとなる。
精進
不断の努力のことをいう。我々、人の生命は限りがある。
ひとときも無駄にすることなく、日々誠心誠意尽くすことである。
禅定
冷静に第三者の立場で自分自身を見つめることをいう。
智慧
我々は本来仏様の智慧を頂戴して、この世に生をうけている。
しかし、貪りや怒り、愚痴によってその大切な智慧を
曇らせてしまいがちである。
※それぞれ六波羅蜜寺パンフレットより
六波羅蜜寺の前の通りにあった喫茶店で
「カレー」を食しました。うまかった~ぁ
▼今回の関ヶ原・近畿旅行コース
関ヶ原ウォーランドで“天下分け目の関ヶ原”を体感
家康と三成に会える関ヶ原古戦場めぐり
六波羅蜜寺・空也上人 かくれ念仏(空也踊躍念仏厳修)に参加
(参考)
・春!桜の京都旅行01 のぞみから見た富士山、八坂の塔(五重塔)、二年坂、三年坂
・春!桜の京都旅行05 嵐山 時雨殿、天龍寺・雲龍図、小倉百人一首文芸苑
・春!桜の京都旅行08 ライトアップされた伏見稲荷大社、京都タワー
・冬!年末の京都旅行03 京都の路地裏、石塀小路、八坂神社(祇園さん)
・冬!年末の京都旅行04 湯豆腐御膳、金箔抹茶パフェ、祇園白川・祇園巽橋
・冬!年末の京都旅行05 三十三間堂(千手観音坐像と千体千手観音立像)、新京極通
・冬!年末の京都旅行06 京の台所・錦市場、京都駅のおたべちゃん人形
・国宝絵巻「一遍聖絵」の見方(鑑賞方法)… 行きました!「国宝 一遍聖絵」展
・「国宝 一遍聖絵」展 鑑賞(2度目)。遊行寺境内の大イチョウ真っ黄色~☆
・「御滅灯(一ッ火)」 遊行寺の歳末別時念仏会を厳修。尼さん(女性の僧侶)もいました。
・一遍上人の「踊り念仏」を生鑑賞 - 神奈川県相模原市・無量光寺
・一遍上人ゆかりの寺・無量光寺境内を散策 - 神奈川県相模原市
・一遍聖絵・極楽寺絵図にみるハンセン病患者 ~中世前期の患者への眼差しと処遇~
・一遍聖絵
・栗田勇著 一遍上人愛蔵本: 捨ててこそ生きる 一遍 遊行上人
・梅原猛の仏教の授業 法然 親鸞 一遍 "すべての人は必ず救われる!"
・柳宗悦 晩年の最高傑作「南無阿弥陀仏」を読み、浄土思想=他力道を学ぶ。
・日本経済新聞 美の美 「踊るひじり 一遍」が素晴らしかった
・"読みやすい一遍入門書" 絵で見る一遍上人伝 長島尚道編著(ありな書房)
・五来重 「熊野詣 三山信仰と文化」再読で "死者の国" 熊野古道行きに備える
・「熊野古道を歩く」- 世界遺産・熊野古道 今度こそ中辺路歩いてきます
・梅原猛の仏教の授業 法然 親鸞 一遍 "すべての人は必ず救われる!"
・梅原猛語録(梅原猛の格言) 「世界と人間 思うままにⅠ」より
・中国 上海・寧波旅行記 06 若き日の道元が悟りを開いた天童寺(天童山)
・中国 上海・寧波旅行記 07 寧波・天童寺 日本道元禅師得法霊蹟碑
村内伸弘@ムラウチ ドットコム
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