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熊野詣 三山信仰と文化(五来 重 著)

熊野詣 三山信仰と文化(講談社学術文庫)」を読みました。

熊野古道を歩く ~人はなぜ熊野をめざすのか~」を
読み終わったら、もっともっと熊野のことを知りたくなってしまい、
ネット書店の「買い物カゴに入れる」を
クリックしてしまいましたw


この本の著者である故・五来 重(ごらい しげる) さんは
仏教民俗学の大家。熊野信仰についての
この本も内容は抜群でした!

修験道や民俗学の豊富な知識をベースに
民衆の立場から見た“熊野信仰”がよく描かれています。
これ一冊読むだけで“熊野古道”の景色は
一変するのではないでしょうか?

単なる物見遊山ではなく、
なぜ熊野古道がにほんや世界の人々にとって遺産なのか?
この一冊に凝縮されているような気がしました。
手軽に手に入るし、文庫本ですから
僕の“熊野詣”の時にはポケットに入れていきます!


「死者の国・熊野」「浄土・熊野」、
霊鳥・烏(カラス)の話、水葬としての補陀落渡海、
犯した罪を背負い悩む一遍上人、

ハンセン病と小栗街道の奇蹟などなど
どの章もどの章も読みごたえ充分で
まったく無駄な文章がありません。

五来さんは
上皇たちの御幸の数や貴族たちの遺物だけが
熊野文化というのには我慢がならない、
熊野古道は庶民の汗と涙がしみこんだ
庶民のための道なのだと強く訴えていらっしゃいました。

またまた熊野古道を歩いてみたくなっちゃいました。

(参考)

▼熊野・大阪 旅行

1: 美しき紀の国(木の国)!紀伊半島を空中から眺める。和歌山到着。

2: 南紀白浜空港から日本最古の温泉地・湯の峰温泉へ移動

3: 赤木越え(湯の峰温泉→赤木越分岐/船玉神社)で "熊野詣で" スタート!

4: 中辺路を歩く(船玉神社~"熊野本宮大社の神域の入口" 発心門王子)

5: 中辺路ラストスパート(発心門王子~熊野本宮大社)

6: 熊野本宮大社!一遍上人「熊野成道」の現場・大斎原、熊野川へ

7: 日本最古の湯・和歌山県湯の峰温泉で世界遺産「つぼ湯」に浸かる

8: 小栗判官の車塚、きらめく聖なる熊野川、北山川

9: 日本最古の神社「花の窟(いわや)神社」と光り輝く熊野灘

10: "空青し山青し海青し" 新宮市の熊野速玉大社(新宮)へ

11: 神倉神社(神倉山)の鎌倉式石段、ゴトビキ岩、お灯祭り

12: 荘厳な大門坂、熊野古道の代表的景観を歩く

13: 赤松一刀彫り・木彫り八咫烏と那智大社・青岸渡寺

14: "神の滝" 那智の滝は世界遺産!落差日本一!日本三名瀑!

15: 補陀洛渡海最大の聖地・補陀洛山寺へ

16: 那智~白浜~特急くろしおで大阪・天王寺へ

大阪: 天王寺駅前のカプセルホテルに泊まる(アーベイ天王寺ホテル)

ディープな大阪・西成: ドヤ街潜入!"日本で唯一暴動がおこる街" あいりん地区(釜ヶ崎)へ

ディープな西成区: 「はよ 死に神来んかいな?」 自由気まま、でも死にたいおじさんとの会話

大阪: 四天王寺 - 一遍上人が「賦算(人々に念仏札を配る)」を開始したお寺

五来重 「熊野詣 三山信仰と文化」再読で "死者の国" 熊野古道行きに備える

「熊野古道を歩く」- 世界遺産・熊野古道 今度こそ中辺路歩いてきます

「熊野古道を歩く ~人はなぜ熊野をめざすのか~」

一遍聖絵

一遍上人語録(付 播州法語集)

国宝絵巻「一遍聖絵」の見方(鑑賞方法)… 行きました!「国宝 一遍聖絵」展

栗田勇著 一遍上人愛蔵本: 捨ててこそ生きる 一遍 遊行上人

梅原猛の仏教の授業 法然 親鸞 一遍 "すべての人は必ず救われる!"

柳宗悦 晩年の最高傑作「南無阿弥陀仏」を読み、浄土思想=他力道を学ぶ。

日本経済新聞 美の美 「踊るひじり 一遍」が素晴らしかった

村内伸弘@ムラウチ ドットコム

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