佐藤一斎の言志録の中に
天は何故自分をこの世に生み出したのか、
何の用(仕事)をさせようとするのか?
自分は天によって産み落とされたのだから、
必ず天命がある。
と書かれています。
「必ず天の役あらん」と言って天職を全うすることを求めています。
また、故・池宮彰一郎さんは小説「高杉晋作」の中で
天命についてこう書いています。
人は生れ落ちる時から英雄であることはない。
人生のある一瞬に天命を受け、英雄と化する。
それは年齢の老若と関わりはない。
死生命あり。
人の生死は天命により定められている。
精一杯の努力を重ねていると
誰にでも天命が授けられるんでしょうか?
それとも天命とは縁なく、
一生が虚しく静かに過ぎ去っていくのでしょうか?
儒学者である佐藤一斎の
源流を辿ると「孔子」に行き着きますが、
あの孔子様ですら
吾れ、五十にして天命を知る。
ということで
天命を知ったのは50才になってからです。
僕も来年2月で40ですが、
天命を知るにはまだまだ若すぎて
苦労が足りないようです(笑)
「論語」
志学 吾れ、15にして学に志し、
而立 30にして立ち、
不惑 40にして惑わず、
知命 50にして天命を知り、
耳順 60にして耳順(したが)い、
従心 70にして心の欲する所に従いて矩(のり)を踰(こ)えず。
(参考)
"炎の教師"吉田松陰の遺書「留魂録」 - 二十一回猛士の死生観、ダイイング・メッセージ
・「覚悟の磨き方」 超訳 吉田松陰 不安と生きるか。理想に死ぬか。
・゚.+:。 高杉東行、全身全霊 ゚.+:。 - 高杉晋作、功山寺挙兵の日
・酔題馬関旗亭壁(伊藤博文の漢詩) & ポーツマスの旗(伊藤博文の名場面)
村内伸弘@ムラウチ ドットコム
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