「梅の花咲く―決断の人・高杉晋作」 田中 秀征 (著) を読んだ時のレビューです。
だいぶ前に書いたんですが、再掲いたしますネw
読み終わって 2日経ちますが余韻が思いっきり残っています。
高杉晋作のさわやかさ・カッコよさだけが残ります。
晋作は通常、松陰とともに語られたり、書かれたりすることが多いのですが
この本では松陰先生についてほとんどふれられていません。
物足りないようにも思えましたが読み進むにつれ松陰先生とは別に
輝いて 時代を走り抜けた一人の人間が浮き彫りになってきました。
晋作の切ない心情や押さえきれない情熱が見事に描き出されていると感じました。
激動の時代に夭折していった晋作が放出したエネルギーを私は全身で感じました。。。
また、晋作を囲む人々の躍動振りはどうでしょう?
田中さんは小説がはじめてだそうですが、まわりの登場人物の躍動するような
描写も素晴らしかったです。
ある時代、ある瞬間に人間がなしえる偉大な仕事。21世紀に生きる私達が
遭遇せずに過ぎてしまうだろう眩しい瞬間。そんな瞬間がたった1冊の本で味わえて、
体がはじけそうな余韻が残る.....
明治維新に参加できなかったことが重ね重ね残念です。 私は「梅の花咲く」を
あなたにお勧めしたいと思います。
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単行本: 299ページ
講談社: ISBN: 4062105802
(参考)
"炎の教師"吉田松陰の遺書「留魂録」 - 二十一回猛士の死生観、ダイイング・メッセージ
・「覚悟の磨き方」 超訳 吉田松陰 不安と生きるか。理想に死ぬか。
・゚.+:。 高杉東行、全身全霊 ゚.+:。 - 高杉晋作、功山寺挙兵の日