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青森県六ヶ所村 原子力発電所 再処理工場
賛否両論が渦巻く原子力発電(原発)。
政治的な論争にまで発展していて、
各国も結論をだしあぐねているエネルギー源だと思います。
僕は原子力推進派でも反対派でもありませんが、
現実問題としてにほんのエネルギーの大半が
原子力発電でまかなわれているという事実を前に
まずは原子力発電所を見て勉強してみようと思い
青森県六ヶ所村に立ち寄りました。
六ヶ所原燃PRセンターという
原子燃料サイクルのPR施設を見学しましたが、
高度な技術や科学的な説明が多く、
全部は理解できませんでした。
ですが、実際の原子燃料サイクル施設の中を
大型模型で再現したこの施設の見学で
今まで知らなかったことを見たり
聞いたりすることができて大変有意義でした。
(僕は電気屋なんですから電気のことを知らなきゃねw)
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(左)日本の約1週間分の石油消費量を蓄えている
むつ小川原国家石油備蓄基地
(右)むつ小川原ウインドファーム(風車群)の一部
原燃PRセンターの展望ホールからは
「むつ小川原石国家油備蓄基地」や
ウラン濃縮工場、再処理工場などが見えました。
雨が降り、あたりがかすんだ中でしたが
「むつ小川原ウインドファーム」と呼ばれる
十数基の風力発電用の風車群を遠くにみることもできました。
(参考)
1. 原子力発電所
ウランには核分裂しやすいウラン235と
核分裂しにくいウラン238があり、
ウラン235が核分裂すると大量の熱を出し、
その熱を利用して水を温め蒸気を作り、
その蒸気でタービンを回して発電機を動かし
電気を作る。
ウラン235を核分裂させるには、
中性子をあてる。
核分裂しにくいウラン238にあたると
プルトニウムに変身する。
2. 再処理工場
原子力発電所で使い終えた燃料(使用済み
燃料)の中にはまだまだ使えるものが残っている。
全体の97%が再利用可能なものっで、
原子力発電所でウラン238に中性子があたって
できたプルトニウムもその一つ。
プルトニウムになるとウラン235のように
核分裂して熱を出すので、燃料として使える。
使用済み燃料の中に残っている
ウランやプルトニウムは、再処理工場で
取り出される。
3. MOX燃料工場
プルトニウムとウランを混ぜて
燃料に加工する。この燃料が
「MOX(モックス)燃料」で、これを使って
発電しようというのがプルサーマル。
余談ですが、なぜかヘラクレスオオカブトが
原燃PRセンターにいて、
生まれて初めてみることができました(笑)
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ヘラクレスオオカブト
▼今回の東北旅行コース
六ヶ所村 原子力発電所
東北観光大使 ・村内伸弘@ムラウチ ドットコム
「夏まつり イベント 学園祭 地域の祭り」 …ブログコミュニティを見てみる