“みちのくの小京都” 角館で武家屋敷通り散策

秋田新幹線・こまち3号がスルスルっと

東北の小京都・角館（かくのだて）駅に滑り込みました。
夏空とは程遠い、曇り空でしたが、
角館はぼくをやさしく迎えてくれているようでした。

角館は二十歳の頃、洞口依子さん主演の
「君は裸足の神を見たか」という青春映画を新宿で見たときから
訪れたい訪れたいと思っていた城下町なのですが
とうとう念願が叶いました。

角館駅から武家屋敷まで歩き、
武家屋敷散策を楽しみました。
桜の季節には路いっぱいに人があふれるそうですが、
竿灯やねぶたの開催に重なるこの季節の
人出もやはり多かったです。

雨が降ったりやんだりしていたのですが、
ザーッという音と共に激しい雨が降り、
雨がやむとセミが鳴く
そんな角館はすばらしかったです。

重厚な武家門や黒塀の下に流れる水がきらめき
深い緑に包まれた武家屋敷通り。

萩や松代などと同じように
往時の姿がそのまま残る角館では
おサムライさんが向こうから歩いてきても
なにも不思議な感じがしないでしょう。

青柳家の縁側ではただボケーッと雨がやむのを待っていました。
KILL THE TIME.
僕はゆっくりと流れる時間を楽しみました。

ただ、自分の未熟さを痛感したデキゴトもありました。
食べ物がらみで僕らしいといえば
僕らしいのですが、
秋田に向かう新幹線に間に合うように
時間を逆算して入った稲庭うどん屋さんで
20分くらいで出してもらえると念を押したうどんが
なかなか出てこず、30分くらい経ったときに
「まだですか？」と店員さんに聞いたら、
「あと10分以内にでます」と答えられたので
「えーっ、あと10分も。間に合わないよー」
「うどん、もう要らないです」と言ってしまったのです。