「伊藤博文直話」 編:新人物往来社 出版社:新人物往来社
去年の12月に、
講談社創業100周年記念出版の
「伊藤博文 近代日本を創った男」を即買いしてるんですが、
いまだ“積読状態”です・・・
にもかかわらず、
暗殺直前まで語り下ろした幕末明治回顧録
を同じく即買っちゃいました。
今年に入って、世間では
龍馬龍馬の日々が続いているようですが
伊藤博文を忘れてはいませんか!?
龍馬は龍馬ですばらしい人物ですし、
僕が尊敬する吉田松陰先生も高杉晋作も
血湧き肉踊る人物ですが、
みんな明治維新前に斃れているんですよね。。。
実際に、維新後の明治新政府を切り盛りし、
西欧に追いつけ、追い越せで近代日本を創り上げたのは
伊藤博文たち実務家なんですよ。
維新での徹底的な破壊にも膨大なエネルギーが必要ですが、
その後の新国家建設の労苦は
筆舌に尽くしがたいものがあったと思います。
でも、ドラマや芝居となるとどうしても、
破壊のヒーロー達がカッコいいですし、
夜明けを見ずに散っていった男たちが絵になるわけです。
伊藤博文はそんな点でも、
その業績の大きさから較べて、
あまりにも人気が低いのが残念です。
この本は伊藤博文が
自らを語った唯一の自叙伝的な一冊のようですので
僕だけでも、こうやって本を読んで伊藤の肉声に触れ、
成し遂げた大きな功績に感謝し、
その人間性や思想に学ぼうと思います。
但し・・・
仕事に、英語に、法律に、
いろいろと忙しくって
読書の時間がとれません(涙)
買ったけど、しばらくこの本も積読です(爆笑)
読後の感想は何ヶ月後かに、
伊藤博文 近代日本を創った男と一緒にブログにアップします!
ん・・・?
ブログ書いてないで、本読めって?
当たってますね~、ハッハッハ
●内容紹介
伊藤博文の伝記の決定版である小松緑編「伊藤博文伝」の中に
収められている第三巻部分の「伊藤へのインタビュー」を一冊にして出版
(まえがきより)
―お里のほかにも偉い女があった。それは焼打ちの夜、
同志の中に、御殿山の下で、袖から女郎の艶書を落とした者があった。
なに、わしだろうって、馬鹿をいえ。……この手紙から足がついて、
土蔵相模の女郎が幕吏に呼び出された。(御殿山焼打ち事件の話より)
幕末動乱をくぐりぬけ、初代内閣総理大臣となった伊藤博文。
政治家として栄達をきわめた伊藤が、自ら語った唯一の「自伝」本。
人物談あり、幕末の実歴談あり、政談あり、憲政論あり、修養談あり―。
若き日の“武勇伝”を得意気に語る「直話」からは、本人の肉声が直に伝わってくる。
(裏面カバーより)
第一編 [人物談]
大久保利通を語る
木戸孝允を語る
西郷南洲を語る
高杉晋作を語る
三条実美を語る
岩倉具視を語る
島津久光を語る
島津斉彬を語る
吉田松陰を語る
長井雅楽を語る
藤田東湖を語る
大村益次郎を語る
佐久間象山を語る
サー・ハーリー・パークスを語る
弘法大師を語る
狩野芳崖と橋本雅邦を語る
豊臣秀吉を語る
菅原道真を語る
第二編 [実歴談]
堀田閣老要撃の余話
大橋順蔵逮捕の話
彦根藩迎輦真偽偵察の話
長井雅楽暗殺計画の話
来原良蔵割腹の話
御殿山焼打ち事件の話
水戸浪士との関係の話
薩長連合経緯の話
海外密航と故国の風雲
各国艦隊の馬関砲撃の話
艦上の和議談判
長州の政府打倒の挙兵
長藩政府の内訌の話
将軍暗殺の陰謀の話
雲隠れの木戸を迎うる話
江戸城処分の反対論
兵庫論として奸物視さる
外人の兵庫占領の話
最初の外臣謁見の日の事件
詰腹切った近藤昶一郎の話
廃藩置県の決定
第三編 [憲政談]
憲法立案の要旨と憲法政治の事
第四編 [修養談]
浴衣がけの予
大和民族の将来
人権政権の区別
忠義の二字
貯蓄と清廉
書簡の効用
自愛説
記憶自慢
友情に泣く
文吉に諭す
名所古蹟の保存
学生の覚悟
第五編 [実業談]
日本鉄道の起源
(目次より)
●名場面<吉村昭 「ポーツマスの旗」より> 日露戦争開戦時(明治37年 1904年)に伊藤博文が金子堅太郎を説得したシーン 1904年)に 伊藤博文が金子堅太郎に対して 中立国・アメリカ(ルーズベルト)に 和平斡旋をさせるように工作したり、 アメリカの世論を親日的なものに変化させていく役割を 渡米して果たすよう涙ながらに説得したシーンです!! 「成功する見込みが半分ぐらいあるのならば行くんですが、 成功の可能性がまったくありません」と 失敗を恐れる金子に対して 伊藤博文はこう語りかけたのです。
「ロシアとの開戦を決意したが、勝つ見込みはない。 だが、私は一身を投げ打ってロシア軍と戦う。 もし、九州にロシア軍が上陸してきたら、 兵に混じって銃を手に取り命つづく限り戦うつもりだ。
今回の戦争は、勝利を期待することは無理だが、 国家のため、全員が命を賭して最後まで戦う決意があれば、 国家を救う道が開けるかもしれない。 金子君は成功する見込みがないと言って辞退しているが、 成功しようなどとは思わないで 身命を賭すという決意があれば充分なんだ。 ぜひ、アメリカに渡ってほしい。 私と一緒に国家に生命を捧げてもらいたい。」 これは我がにほんの近代史でもにほん人の勇気を示す 特筆すべきシーンでしょう! 読んでいて涙がポロポロと流れてきます!!
伊藤と陸奥の胸像(山口県下関市・春帆楼) (参考) ・
酔題馬関旗亭壁(伊藤博文の漢詩) & ポーツマスの旗(伊藤博文の名場面) ・
初代内閣総理大臣・伊藤博文の墓(東京都品川区西大井) ・
烈々たる日本人 (ぼくらの先輩たち) ・
国立国会図書館 - 真理がわれらを自由にする ・
伊藤博文 - Wikipedia 村内伸弘@
ムラウチ ドットコム
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