「伊藤博文 近代日本を創った男」 著者:伊藤之雄 出版社:講談社
講談社創業100周年記念出版!
伊藤博文の評伝を前から読みたい読みたいと
思っていたんですが、
この伊藤博文、有名な割りに
なかなか評伝や伝記本がないんですよね・・・
あっても、明治や大正、戦前のものが多く
戦後はほとんど評価されてこなかったんじゃないかと感じます。
今回買った伊藤之雄さんの本があることにはあったんですが
「立憲国家の確立と伊藤博文―内政と外交 1889~1898」 7,875円
「伊藤博文と韓国統治―初代韓国統監をめぐる百年目の検証」 5,250円
という感じで、ちょっと高かったんで手を出せずにいました。
でも、この今月発売の
「伊藤博文 近代日本を創った男(伊藤之雄著)」は 2,940円だったので
衝動買いしました。
「11月5日 第一刷発行」
初版ゲットです(^^)
坂本龍馬や高杉晋作など
明治維新に斃れた英雄達はどうしても
人気があるんですが、
伊藤のように、維新を生き延び
明治日本で栄達した元勲たちは人気ないですよね(^^;
伊藤は韓国併合や女好きな点なども
マイナス評価されていると思いますが、
それにしてもあまりにもひどい不人気ぶりです。
この伊藤博文が維新後に成し遂げた
業績の数々を調べて、冷静に考えてみると
伊藤こそが真の英雄ではないかと僕には思えます。
その意味でも、
ようやく手にしたこの本格的な
伊藤博文の評伝を来年のお正月休みに読むのが楽しみです。
12月は仕事や法律の勉強に忙しくって
読書の時間がとれません(涙)
読後の感想は後日、ブログにアップします!
●内容紹介
没後100年!真の改革者とは何か?
倒幕、廃藩置県、岩倉使節団、西南戦争、初代内閣総理大臣、
条約改正、日清戦争、日露戦争、初代韓国統監、そして暗殺。
「憲法政治」実現に懸けた全生涯!
伊藤の憤りは、イギリス風の憲法を理想とする大隈重信や
福沢諭吉、民権派も、ドイツ風を目指す岩倉具視や法制官僚の
井上毅ですら、大隈が2年後の国会開設を唱えていたように、
憲法が簡単にできると思っていたことだった。
伊藤は、憲法の条文を作るだけではなく、それを機能させるためには、
国民意識の成熟、官僚制・教育制度・地方制度など様々な改革が、
同時に必要であると考えた。(中略)
日本の歴史と伝統を背負った天皇にどのような役割を与えるかも、
注意深く検討する必要があった。<本書より>
●名場面<吉村昭 「ポーツマスの旗」より> 日露戦争開戦時(明治37年 1904年)に伊藤博文が金子堅太郎を説得したシーン 1904年)に 伊藤博文が金子堅太郎に対して 中立国・アメリカ(ルーズベルト)に 和平斡旋をさせるように工作したり、 アメリカの世論を親日的なものに変化させていく役割を 渡米して果たすよう涙ながらに説得したシーンです!! 「成功する見込みが半分ぐらいあるのならば行くんですが、 成功の可能性がまったくありません」と 失敗を恐れる金子に対して 伊藤博文はこう語りかけたのです。
「ロシアとの開戦を決意したが、勝つ見込みはない。 だが、私は一身を投げ打ってロシア軍と戦う。 もし、九州にロシア軍が上陸してきたら、 兵に混じって銃を手に取り命つづく限り戦うつもりだ。
今回の戦争は、勝利を期待することは無理だが、 国家のため、全員が命を賭して最後まで戦う決意があれば、 国家を救う道が開けるかもしれない。 金子君は成功する見込みがないと言って辞退しているが、 成功しようなどとは思わないで 身命を賭すという決意があれば充分なんだ。 ぜひ、アメリカに渡ってほしい。 私と一緒に国家に生命を捧げてもらいたい。」 これは我がにほんの近代史でもにほん人の勇気を示す 特筆すべきシーンでしょう! 読んでいて涙がポロポロと流れてきます!! PS あと、何年か前に読んだ 岡崎久彦さんの「陸奥宗光とその時代」という本は 日清戦争当時に陸奥と共に活躍する伊藤が主役級で登場し、 伊藤の思想や知的エネルギーをよくあらわしている と感じたことを急に思い出しました。
伊藤と陸奥の胸像(山口県下関市・春帆楼) 【2010年 4月27日 追記】
伊藤博文直話 - 暗殺直前まで語り下ろした幕末明治回顧録 (参考) ・
酔題馬関旗亭壁(伊藤博文の漢詩) & ポーツマスの旗(伊藤博文の名場面) ・
初代総理大臣・伊藤博文の墓(東京都品川区西大井) ・
烈々たる日本人 (ぼくらの先輩たち) ・
国立国会図書館 - 真理がわれらを自由にする ・
伊藤博文 - Wikipedia 村内伸弘@
ムラウチ ドットコム
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