「憲法の力」 伊藤真 / 集英社新書
司法試験界のカリスマである伊藤真さんが
日本国憲法を熱く語った「憲法の力」を
ババババーッと読みました。
国民投票法が成立して、にわかに憲法改正のための
「国民投票」が現実的になってきている昨今ですが、
まずは日本国憲法の特徴や意味をもう一度知ろうと思って
簡単そうな本を選びました。
期待通り非常に読みやすく、
内容的にも視点が斬新で面白かったです。
伊藤さんは日本国憲法を独自性を持ち、かつ
人類の英知が結集した素晴らしいものと説明しています。
日本国憲法は“人類愛”がテーマで“愛国心”止まりの
他国(普通の国)の憲法に較べてステージが一つ上とすら
述べているのです。←賛否両論あると思いますが....
感想を一言で言うととても勉強になりました。
まず憲法の根源的な意義・役割は
「国家権力に歯止めをかけること」、
法律は国民を縛り、憲法は権力を縛るものだそうです。
国家権力を制限して、国民の人権を保障するものが憲法なのだそうです。
それから、憲法は少数者(=少数でも主権者)の意見を救済するために
存在していて、多数派に歯止めをかける役割もあるそうです。
国民を圧制から守るという役割になるんだそうです。
そして僕が強く共鳴したのは伊藤さんが
日本国憲法の最も重要な価値観ですと言っている部分でした。
そうです!
人は生きているだけで誰もがかけがえのない価値を
持っているという「人権(個人の尊重)」に関する部分です。
「人はみな同じ、人はみな違う」
豊かな人も貧しい人も、健康な人もハンディキャップの
ある人も、大人も子供も、人種も性別も一切関係なく、
誰もが人間として尊重されるべきで、
この世の中に生まれてこなければ良かった子供など、
ただの一人もいないということなのです。(伊藤 真 )
コレってまさにアメリカ独立宣言の
All men are created equal (すべての人間は平等に造られている)を
思い出させてくれますよね!!
最後に問題の憲法第9条ですが、
これについては伊藤さんは持論を熱弁をふるって滔々と
展開していますが、商人である僕のブログでは
9条に関する記述は自粛させていただきます(^^)
これあまりにもデリケートですし、
ブログが炎上したりしたら嫌ですからねー(笑い)
ここが商人が実名で書くブログの限界ですw
伊藤さんは、この本の最後で
「これから50年後、100年後の日本や世界のあるべき姿を
指し示しているのが、私たちの憲法なのです。」
と締めくくっています。
9条についてはこれで推測してください(^^;
皆さんも 2010年以降「国民投票(直接民主制)」になったときに
慌てないように、できるだけ憲法について
勉強しておいてはいかがでしょうか?
明治の青年たちは憲法を勉強してたんですよ! 三多摩の山奥で!!
(参考)
・燃え上がる若者たちの憲法
・all men are created equal と 日本国憲法第14条
・小林麻耶さんの朗読CD 「聴く日本国憲法」で憲法を再学習中
・SEALDs(シールズ)… 国会前デモ、日本の学生や若者が立ち上がった
・「憲法9条守れ!憲法9条壊すな!」国会前デモの美人女闘士・菱山南帆子さん
村内伸弘@ムラウチ ドットコム
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※この記事は憲法改正への賛成や反対を表明するものではありません。
また、株式会社ムラウチドットコムとも一切関係がなく、
村内伸弘個人のプライベートな私的感想ですので予めご承知おきください(^^)
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