五日市中学校の校門近くにあった五日市憲法の石碑
深沢家屋敷跡
「五日市憲法(いつかいちけんぽう)」
みなさんはご存知ですか?
五日市憲法(五日市憲法草案)は
憲法論議が盛んだった明治10年代に
東京・多摩の奥深く五日市で作られた私擬憲法です。
(註:当時は五日市は神奈川県)
昭和43年、僕が生まれた年に
この深沢家土蔵から発見されました。
高校の授業でこの発見にたずさわった方から
生々しい発掘秘話を聞いたことがあり
話の面白さに大興奮したことを覚えています。
それ以来、行こう行こうと思っていましたが
僕の自宅・八王子からの近さゆえ、
いつでも行けるという気持ちが強く
今回初めて訪れる結果になってしまいました(^^;
五日市憲法が眠っていた土蔵
夏の終わり、五日市の山の中を
車を走らせていくといろんな種類のセミの声が
延々と聞こえ、すばらしい雰囲気でした。
東京にもまだこんな町が残っているんだ!
ましてや車も道路もなかった明治時代に
こんな奥深い山の中で民権色の強い憲法を作った人たちが
いたなんて信じられない気持ちです。
明治の青年たちの気概というか、
心意気というか、その前向きで情熱的な
姿勢には自然と頭が下がりました。
結果としては伊藤博文たちの夏島憲法(大日本帝国憲法)が
我が国の近代史をデザインしていくことになるのですが、
こういった憲法草案をつくることができる人々が
全国津々浦々にいたということ自体が
同じく近代の日本の躍進の原動力に
なったことも同時に間違いのないことでしょう!
土蔵を見下ろす高台にあった
深沢家代々の墓には
その偉業を永遠に讃えるかのように
大きな一本杉が真っ直ぐに生えていました。
僕は下からこの杉を天を仰ぐように見つめて
しばらく動くことができませんでした...
(参考)
・藤村詩抄(とうそんししょう) - 明治の青年たち
・all men are created equal と 日本国憲法第14条
・小林麻耶さんの朗読CD 「聴く日本国憲法」で憲法を再学習中
・SEALDs(シールズ)… 国会前デモ、日本の学生や若者が立ち上がった
・「憲法9条守れ!憲法9条壊すな!」国会前デモの美人女闘士・菱山南帆子さん
・羽田→高知: とさでん乗って自由民権運動記念館へ 植木枝盛と会う
村内伸弘@ムラウチ ドットコム
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