一遍聖絵

鎌倉時代、
北は奥州江刺から南は大隈国まで 15年間、一日として休むことなく
遊行（ゆぎょう）と賦算（ふさん）、そして踊り念仏によって
全国に教えを弘めた一遍上人。
その一遍上人の生き様と死に様を弟子の聖戒が書いた

一遍聖絵（いっぺんひじりえ）を読みました。

700年以上前の宗教家がまるで
僕のぶひろの目の前でもがき、苦しみ、悟っていくような
錯覚に襲われました！

中でも、
「西に向きて合掌して念仏し給。」
「禅定にいるがごとくして往生し給ぬ。」臨終の場面は圧巻でした。

没後の事は、葬礼の儀式をととのうべからず。野にすててケダモノにほどこすべし。

って言葉を読んだときには
ハンマーで頭を殴られるようにも感じたし、
にんげんとしてカッコいいとも感じました・・・

一遍上人は聖（ひじり）であり高僧であるわけですが、
もう僕の今の歳にはすでに全国を遊行していて、
亡くなったのも 51歳ですから、
今の僕とそんなには変わらない年齢ですよ。
まったく僕とは違う人生です、
この本の中にでてくる鎌倉時代の人々も含め
人それぞれの人生ですが、
僕の人生との違いに愕然としてしまいます。
にほんという国の歴史の深さを思い知らされました。

（参考）
・国宝絵巻「一遍聖絵」の見方（鑑賞方法）… 行きました！「国宝一遍聖絵」展

・「国宝一遍聖絵」展鑑賞（2度目）。遊行寺境内の大イチョウ真っ黄色～☆

・「御滅灯（一ッ火）」遊行寺の歳末別時念仏会を厳修。尼さん（女性の僧侶）もいました。

・一遍聖絵・極楽寺絵図にみるハンセン病患者～中世前期の患者への眼差しと処遇～

・一遍上人の「踊り念仏」を生鑑賞 - 神奈川県相模原市・無量光寺

・一遍上人ゆかりの寺・無量光寺境内を散策 - 神奈川県相模原市

・熊野本宮大社！一遍上人「熊野成道」の現場・大斎原、熊野川へ

・京都: 時宗開祖一遍上人念仏賦算遺跡

・大阪: 四天王寺 - 一遍上人が「賦算（人々に念仏札を配る）」を開始したお寺

・一遍上人語録（付播州法語集）

・国宝絵巻「一遍聖絵」の見方（鑑賞方法）… 行きました！「国宝一遍聖絵」展

・栗田勇著一遍上人愛蔵本: 捨ててこそ生きる一遍遊行上人　

・梅原猛の仏教の授業法然親鸞一遍　"すべての人は必ず救われる！"