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「伊藤博文 知の政治家」 著者:瀧井一博 出版社:中公新書
去年の12月に、
「伊藤博文 近代日本を創った男(講談社創業100周年記念出版)」を即買いし、
今年の4月にも、
「伊藤博文直話 暗殺直前まで語り下ろした幕末明治回顧録」を同じく即買いし、
かつ、その両方とも、
いまだに、積読(つんどく)状態のままにもかかわらず、
またまた、昨日、
伊藤博文関連の本を衝動買いしてしまいました(大笑い)
この本の著者、瀧井一博さんはなんと
昭和42年(1967年)生まれみたいです。
本屋さんでこの本を立ち読みしていたら、
この伊藤博文の本を僕と同い年(同じ学年?)の人が
書いていることに気づきました。
僕と同じ頃に生まれた人間が、
伊藤博文のことを書くなんて、
なんとなく不思議な気分です。
さてさて、どんな内容なんだろうかと
ふと手にしたこの本の中身を見てみると、
過去のさまざまな伊藤博文関連の文献や
その中で伊藤が語っている肉声が
ふんだんに引用されているスタイルでした。
上に記した2冊があるんで、
買う必要はないかなと一瞬思いましたが、
パッと見、けっこう内容が深くて濃そうでしたし、
伊藤博文という“巨人”を総合的に理解するには、
文献は多ければ多いほどいいかなと思い、
そのまま、本を手放さずに
東急スクエアのくまざわ書店さんのレジへと
向かいました。
読んだ感想はというと・・・
はっはっは、
読めるわけないですよ~
時間ぜんぜんないです(爆笑)
八王子八十八景めぐりが終わったら、
次は“伊藤博文めぐり”とでも題して、
積んである本と合わせて一気に読みますよ!!
感想はその時ブログに綴ります。
乞うご期待~
●内容紹介
忘れられた政治家の真実
幕末維新期、若くして英国に留学、
西洋文明の洗礼を受けた伊藤博文。
明治維新後は、憲法を制定し、議会を開設、
初代総理大臣として近代日本の骨格を創り上げた。
だがその評価は、哲学なき政略家、
思想なき現実主義者、また韓国併合の推進者とされ、
極めて低い。しかし事実は違う。
本書は、「文明」「立憲国家」「国民政治」の
三つの視点から、丹念に生涯を辿り、
伊藤の隠された思想・国家構想を明らかにする。
●参考: 伊藤博文の名場面 <吉村昭 「ポーツマスの旗」より>
日露戦争開戦時(明治37年/1904年)に伊藤博文が金子堅太郎を説得したシーン
日露戦争開戦時(明治37年/1904年)に
伊藤博文が金子堅太郎に対して
中立国・アメリカ(ルーズベルト)に
和平斡旋をさせるように工作したり、
アメリカの世論を親日的なものに変化させていく役割を
渡米して果たすよう涙ながらに説得したシーンです!!
「成功する見込みが半分ぐらいあるのならば行くんですが、
成功の可能性がまったくありません」と
失敗を恐れる金子に対して
伊藤博文はこう語りかけたのです。
「ロシアとの開戦を決意したが、勝つ見込みはない。 だが、私は一身を投げ打ってロシア軍と戦う。 もし、九州にロシア軍が上陸してきたら、 兵に混じって銃を手に取り命つづく限り戦うつもりだ。
今回の戦争は、勝利を期待することは無理だが、 国家のため、全員が命を賭して最後まで戦う決意があれば、 国家を救う道が開けるかもしれない。 金子君は成功する見込みがないと言って辞退しているが、 成功しようなどとは思わないで 身命を賭すという決意があれば充分なんだ。 ぜひ、アメリカに渡ってほしい。 私と一緒に国家に生命を捧げてもらいたい。」
これは我がにほんの近代史でもにほん人の勇気を示す
特筆すべきシーンでしょう!
読んでいて涙がポロポロと流れてきます!!
(参考)
・酔題馬関旗亭壁(伊藤博文の漢詩) & ポーツマスの旗(伊藤博文の名場面)
・伊藤博文 - Wikipedia
村内伸弘@ムラウチ ドットコム♣