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博多湾頭攻防絵巻「元寇物語」 (田中政喜著)

博多湾頭攻防絵巻「元寇物語」
 (田中政喜著 / 青雲書房)


先日、蒙古襲来(元寇)の勉強をしに、

福岡市の元寇資料館へ行ったとき
買い求めたこの本を一気に読破しました!

現地の遺跡や資料館などでの学習にも
大きな刺激がありましたが、この本には
それと同等の大きな刺激を受けました。

なにしろこの本の中に登場する
鎌倉時代の日本人たちは
まさに"武者震い"するほどカッコいいのです!
強いのです!
気風がいいのです!!


いざ、鎌倉
強大な大モンゴル帝国の侵略にもまったく怖気づかず、
かえって奮い立って、国中上下が一致して
全員でモンゴル軍に立ち向かっていっています。
騒然とした状況の中、
歴史上の有名な人物だけではなくって、
名も知れぬ、九州の武士や御家人たちが
見事に命を投げ出して立ち向かっていっています。

壮観です。
圧巻です。
意気旺盛です。
熱烈です。
勇士です。

僕らの先輩たちの獅子奮迅の戦いぶりや
緻密で用意周到な戦争準備などに
日本人の持つ美質を強く感じます。

世祖・フビライ(忽必烈)と北条時宗(相模太郎)の
壮絶な駆け引きは読み応えがありました。
未曾有の国難を乗り切るため粉骨砕身努力した
時宗の決意と心労とを思うと自然と頭が下がります。

討ち死にすることを恐れない勇猛な侍(サムライ)たちも
この本の中に数多く登場します。
僕のぶひろが生まれたこの日本という国は
一旦国難が訪れると全国津々浦々から
このように義勇心あふれる人間が次々と現れるという
生きた証拠だと感じました。

そして、この美質は平成の今も失われておらず
ある日ある時、人心が沸騰すれば
日本中からこういった決意を秘めた人材が
恐らく雲の如く湧き出してくるのでしょう。
日本人の本質に迫れた気がします。

一般的には、日本はモンゴルの侵攻を待っていたという
受け身な態度のイメージがありますが、この本の中にはむしろ
日本から積極的に海上を進撃して異国(高麗)に攻め入ろうと
いう先制攻撃の計画があったことが記されていました。
その意気の盛んさにも僕は非常に驚かされました!


著者の田中政喜さんは福岡県で長く教鞭をとり、
元寇史跡の実地調査を重ねていらっしゃったようで、
この本の中身は濃く、とても充実しています。


我が国空前の一大非常時
鎌倉時代の先輩たちにとって国運を賭けた祖国防衛戦争であった
この「元寇」での勝利に、真の意味で国際化をしなければならない
僕ら平成の日本人が学ぶことは多いはずです。

PS
福岡市近辺は文永の役(最初の元寇)の時に
モンゴル軍に焼かれ、一時的に占領されたそうです。
福岡市内にモンゴル軍が攻めてきたなんて
とても想像できませんよね!
もし、僕のブログをご覧の方で福岡(博多)に行かれる方が
いらっしゃいましたら、そういった目で福岡市を見てみると
なんとなくドキッとするでしょうね!

 博多湾頭攻防絵巻「元寇物語」
 著  者:田中政喜
 出版社:青雲書房
 ISBN: 4-88079-035-4
 価  格: 1714円+税

(参考)

日本古来の伝統武芸 小笠原流流鏑馬(やぶさめ)


村内伸弘@ムラウチ ドットコム

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