「猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?」という本を
土曜日の「上川大臣と語る希望と安心の国づくり(政策ライブトーク)」へ
いく前に、電車の中で読みました。
少子化問題の初歩的なことが、
前少子化担当大臣・猪口邦子代議士の
インタビューで理解できる内容です。
勝間和代さんとの共著という形ですが、
実質的に猪口さんが自身の政治理念を随所に
散りばめながら、少子化対策を語っています。
無駄な文章がなく、図表も多用されており
とても読みやすかったです。
少子化対策が無策であった場合に
幾何級数的に人口減少が進み、
この猛烈な不可逆な減少局面に入ってしまった場合は
打つ手がなくなるという危機感から始まり、
工業化された社会においては、
女性の労働力率が高い社会ほど、
少子化の流れが止まっている。
女性の社会進出・高学歴化は必ずしも
晩婚化にはつながらない。
ダンナさんの家事・育児時間と出生率は
まさに正の相関など
諸外国のデータやご自身の見識、体験などを元に
現状を分析し、最後に具体的な政策について
子育て支援策、働き方改革、その他の主要施策にわけて、
政策決定のプロセスやその意味するところを語っていました。
「未婚化対策に舞踏会を!」というのには
笑っちゃいましたが・・・w
具体的な政策の実施は、
「皆さん、これからは少子化対策が重要なんですよ」と、
誰かが何百回説教するよりも、大きな影響を持ち、
社会的価値を組み替えていくときの象徴になるのです。
といったように
政策の重要性などについてもところどころ触れていて
政治的な読み物としてもイケてると思いました。
いずれにせよ、少子化はまったなしで、
国全体、そしてにほん国民である私たち全員で取り組み、
乗り越えていかなければならないということが、
ストレートに伝わってくる
とても理解しやすく、わかりやすい内容の良書でした。
(参考)
・死ぬときに後悔することベスト10(ワースト10?)
・縮む日本!人口減少社会の基本と仕組みがよ~くわかる本を読破
・「2100年、人口3分の1の日本」 日本の衝撃的未来予想図を読破
・「人口から読む日本の歴史(少子化問題を論ずる前に読む本)」は衝撃的な日本史
村内伸弘@ムラウチ ドットコム
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