内閣府主催の政策ライブトーク(対話集会)
「少子化対策について」
~「子どもと家族を応援する日本」重点戦略の基本的な考え方を踏まえた今後の課題について~
を聞きに行ってきました。
ナマ上川陽子大臣が目の前でまばたきし、
少子化対策について語るということで楽しみにしていたので、
ブログでその内容をご紹介いたします。
大臣というだけあって、会場入口はものものしい警備が敷かれ、
僕も金属探知機で徹底的にボディチェックされてしまいました!
さすが大臣!w
まず、最初に資料に基づいて
上川大臣が少子化の現状と今後の見通しを説明してくださいました。
出生数や合計特殊出生率、出生や婚姻の速報値などや
今後の人口構造の見通し(将来推計人口)、
国民の結婚や出生に対する希望などを順番にわかりやすく
説明してくださいました。
特に印象に残ったことは上川大臣が
少子化対策は
「困る、困る、困る」で行うのではなく、
「希望、希望、希望」で行うのだと決意を述べたシーンでした。
少子化で、
年金制度が破綻するから困る!
医療システムが破綻するから困る!
財政が破綻するから困る!
困る、困る、困る!
ということではなくって、
結婚をし、子供を産み育てたいという夫婦(国民)の
希望をかなえるために
あらゆる条件や環境を整えることが少子化対策なのです。
という決意でした。
希望!希望!希望!とおっしゃっていました。
誤解を恐れずに言えば出生率を上げることが
少子化対策ではないともおっしゃってました。
(ですので、出生数や出生率には数値目標がないそうです)
僕もその考え方には賛成で、
経済的な発想で少子化問題にあたることは
ちょっと違和感があります。
なんといっても“いのち”の話ですので、
数値や計画ではなく、
まずは日本人ひとりひとりの
「産みたい、育てたい」という純粋な気持ちが
スムーズにかなえられるような政策を地道に実行していくことが
結局は少子化対策の近道ではないかと感じました。
その後、質疑応答の時間になって、
「質問がある方?」と司会者が言ったら、
さすがにこういう場所に集まってくる人たちは
一家言ある人たちで、半分くらいの方が一斉に手を上げました。
保育園の園長さん、託児所の代表者、PTAの会長さん、助産婦さん、
不妊治療中の夫婦、死産を経験した主婦、子育てに疲れた主婦などなど、
埼玉で行われたにもかかわらず、
日本全国から集った人々がつぎつぎに質問や要望を述べました。
上川大臣と伊藤渉厚生労働大臣政務官(公明党)が
それらの質問に丁寧に答えていました。
政府(行政側)の説明と現場の実感がかけ離れていたり、
政府の少子化対策が現場の隅々までなかなか行き届いていない現状が
それらの質問で浮き彫りになった感もありましたが、
こうやって、内閣の閣僚が直接、国民の声に耳を傾けることは
すばらしいことだと思いました。
にほん人が一丸となれば、
この問題に対処して、これを克服していくことは
充分可能だと僕は思いました。
ある質問者の方が、
「完全に出産を無料化して、赤ん坊が生まれることを
国が歓迎することを強く示すべきだ」と語ったときには
会場中から拍手が巻き上がりました。
“にほんの宝”である、赤ん坊がどんどん増えれば
上川大臣が述べたように
にほん中が希望!希望!希望!であふれるはずです。
闇の中の光明、
出口から見える一条の光、
未来へのみずみずしい息吹。
赤ちゃんの誕生や子供たちの健やかな成長には
国や社会、地域や家庭を明るくする
エネルギーが満ち満ちています。
せっかくの機会ですので僕ももう少しこの問題を掘り下げて
考えていきたいと思います。
(参考)
猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか? 猪口 邦子 × 勝間 和代 (著) ディスカヴァー・トゥエンティワン
村内伸弘@ムラウチ ドットコム