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ミステリー小説「死ねばいいのに」京極夏彦
iPad(アイパッド)の電子書籍を
自分自身で読んでみて、
受け売りではない体験で今後の
電子書籍の未来を予測してみようと思っていたので、
さっそく、昨日の夜、京極夏彦さんのミステリー小説
「死ねばいいのに」を iPadで購入して読んでみました。
まず、あえて僕が感じた電子書籍の短所(欠点)を
書かせていただきます。自分で読めばすぐにわかりますが、
これは決定的な短所だと思います \(-"-)/
電子書籍の欠点は、
目が疲れることです。
ホント疲れます、
あくまでも僕の個人的な感想ですが、
1時間は読めません。
せいぜい 30分くらいがいいところでしょうか・・・
それも、読後は本の余韻に浸るというよりも、
目を開いたり閉じたりして、
目の疲れをとらないといけない感じです。。。
iPad本体と電子書籍を読むときのビューワーソフトの
それぞれの明るさ(輝度)は最初は標準だったんですが、
とてもじゃないけど、目がキツくって、
僕はすぐにそれぞれの明るさを一番暗くして読みました。
その一番暗い状態でも、
30分ぐらいが限度です。
スミマセン、最初に短所を書いちゃって(^^;
でも、なぜ短所から入ったかというと
目が疲れるということ以外に、
短所がほとんどなかったからなんです!!
まず、本を探すのと、買うのが
iPad内で完結しますので、
いわゆる従来の本屋さんまでわざわざ出かける必要が
ありませんし、アマゾンのようなネット上の
オンライン書店から本の到着(配達)を待つ必要がありません。
読みたい本を、読みたい時に、
すぐ読み始めることができるということは
革命的です!!
もちろん、理論的に絶版や中古という概念も
なくなりますので、極端にいえば、古今東西、
過去から今日まで出版されたありとあらゆる本を
欲しいと思ったその瞬間に
読み始めることが可能になるわけです。
これは革命という言葉でしか、
形容できない事態です。
また、驚いたのは、
読書のスピードが上がった点です。
iPadの画面の大きさだと、
一画面に入る情報量がけっこうあるので、
一覧性が高く、かつ、
紙の本のように曲がっていなくて、
まっ平らなので同じく一覧性がどうやら
あがるみたいです。
そして、そして、
圧巻なのがページめくりのスピードです。
画面の端を軽く触れるだけで
サッとページがめくれますので、
紙の本に較べて断然すばやく次のページへ
移ることができます。
言い換えると、一呼吸置くことなく、
最初から最後まで連続して一気に
読み続けられる感じなのです。
今までの紙の本は、
紙の本しか世の中にないときは気づきませんでしたが、
ページをめくる時に、
読書が断絶していたというか、
タイムロスがあったというか、
どこかで気持ちが途絶えていたということに気付きました。
その点、iPadならば、
集中力を途切れさせることなく
読書に没頭できると感じました。
やっぱり自分で現物を使って試してみると
新たな発見があるものです ^^
それからみなさんが気にしていると思う
金額ですが、紙の単行本は 1785円なのですが、
iPad用アプリの本は発売から 2週間のキャンペーン価格と
いうことでなんと 700円でした、
2週間が過ぎても 900円だそうです。
「死ねばいいのに」は
あくまでも実験台だと思いますが、
もし、今後発売される電子書籍と紙の本の価格差が
こんな感じだと、紙の本は売上を大きく落とすことになると思います。
既存事業に携わる方々に甚大な影響がありますし、
いろいろ権利関係などもあるでしょうし、
現実的な値段がつくんだとは思いますが、
紙の本よりも 5%でも、10%でも安いと
消費者が雪崩を打って電子書籍に走るような気もします。
一気に書いちゃいましたが、
iPadは文庫本よりも大きいですし、
電子書籍はブックオフなどの中古本よりは高いでしょうし、
そもそも、僕が冒頭に掲げた目の疲れなどを感じる人は
意外と多いはずですし、
さまざまな問題や課題があることは事実です。
ですが、グーテンベルクの活版印刷発明以来、
いやいや、古代エジプトのパピルス以来の
情報伝達の王様である“紙(かみ)”がいよいよ
その王座の地位を明け渡さざるを得ないことは明白です。
iPadを自分で使えば、すぐにわかります。
テレビでも、ネットでも、身近でも
いろいろな人が、いろいろなことを言うと思いますが、
自分で使えばすぐにわかります。
本も、新聞も、雑誌も、マンガも。
従来、紙に印刷されて人々の間で伝達されていた情報が、
iPadなどのデジタルデバイスに
とって代わられていくのだということが、
僕にはハッキリとわかりました。← ハズれたらすみません(笑)
時代は変わります!!
iPadアプリのストアのトップチャートに
京極夏彦さんの小説「死ねばいいのに」はランクインしてました
700円でさっそく購入
iPadのトップ画面に「京極夏彦」というアイコンができました ※壁紙はハテの浜
小説の映像を観ることもできます
小説を読む際の目次
ページをめくるスピードがめちゃめちゃ速いです!
すばらしいです!!
明るさを1番暗くして読みました。
2010年5月15日発行
ちなみに、
京極夏彦さんの作品は正直、産まれて初めて読みました。
iPadの電子書籍になっていなければ、
多分一生読まないで終わっていたと思います。
でも、こういうきっかけで読んでみたら、
かなり面白かったです!
ぐいぐいぐいぐい引き込まれてしまいました。
京極さんはにんげんという生きもののことを
よく知っているなあと読んでいて感じました。
軽妙な文章の中に、
深くて複雑な人間心理を織り交ぜた、この
「死ねばいいのに」が実質的に
にほんの電子書籍の幕開けを飾ったわけで、
僕にとってこの作品は二重の意味で
忘れられない作品になりそうです。
「死ねばいいのに」
電子書籍時代最初の記念碑的な一冊と呼ぶにふさわしい、
文学的な作品でした。
皆さんもぜひ、
“電子書籍”で読んでみてください。
【2010年 9月30日 追記】
新iPod touch / Man lives freely only by his readiness to die.
(参考)
・ iPad(アイパッド) - Apple Store商品出荷のお知らせ
・ Apple iPad(アイパッド) 真っ先に予約しました、世の中変わると思います。
村内伸弘@ムラウチ ドットコム♣
▼世の中いろんな人がいる ☆\(^▽^ )/ にほんブログ村 iPad(アイパッド)ブログ村 を見る
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