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筑豊炭田: 炭坑節と石炭・歴史博物館(福岡県田川市)

異様な山容を見せる 「香春岳(かわらだけ)
 ※左から三ノ岳、二ノ岳、一ノ岳
 ※削られているのが一番右の一ノ岳

土門拳の写真集 「筑豊のこどもたち」のイメージを胸に
九州は福岡県、筑豊炭田を訪れました。
田川市の石炭・歴史博物館に着くと香春岳が近くに見えました。

香春岳は石灰岩掘削のため、山頂がナイフで切り取ったように
スパーンとなくなって、まっ平でした!!僕は読んだことないのですが、
五木寛之さんの永遠の青春小説 「青春の門」は
香春岳は異様な山である。」という書き出しで始まっているそうです。

正直なところ、僕もこの山の姿を一目見て
ドキッーーとしました。
まさに筑豊の歴史を刻んだ山だと感じました。
炭坑節でも「一山二山 三山越え」とこの香春岳の
三連山のことが歌われています。


田川市石炭・歴史博物館

炭坑節発祥の地と炭坑節の歌詞
炭坑節は炭鉱労働の中から生まれた作業唄で作業唄は
もともと作業の進行に合わせて口ずさみ歌われるという
性格のものだったそうです。

左:旧三井田川鉱業所 伊田竪坑櫓 
右:旧三井田川鉱業所 第一・第二煙突

(左)第一・第二煙突 / 通称:二本煙突
二本煙突は残念ながら、修復?中のようでした(泣く)

そうです、そうなんです!
この二本煙突こそ、あの炭坑節に歌われた日本一有名な煙突なのです。

 月が出た出た 月が出た (ヨイヨイ)
 三井炭坑の 上に出た
 あんまり煙突が 高いので

 さぞやお月さん 煙たかろ♪ (サノヨイヨイ)

(左)ゲージ
人や炭車を乗せて坑内外を往復した2段式ゲージで
エレベータの函(箱)のような役割をしていたそうです。

機関車「59684」
筑豊地区で石炭、石灰石、列車などを引き続けた
筑豊の人々にとって忘れられない機関車だそうです。


(左)産業ふれあい館(炭鉱住宅) (右)炭坑夫の像

石炭は日本の近代化を進めた重要な動力源でした、
“黒いダイヤ”と呼ばれた石炭が明治、大正、昭和の歴史を
作ってきたといっても過言ではないでしょう。

人形展示や映像などで採炭の仕事を見ましたが、
イヤーすごくきつい仕事だと思います。
こういう努力があって、日本は発展できたんだと思います!

石炭・歴史博物館で「石炭産業」の歴史を学ぶことができて良かったです。
そして、この筑豊地方が持つ素晴らしい歴史、輝かしい歴史、
苦難を乗り越えてきた歴史を知ることができて良かったです。

小奇麗でスマートな現代から見ると
あまりにも地味な存在なのかもしれませんが、
この石炭博物館一帯は
時間を割いて見に行く価値が間違いなくある
貴重な日本の近代遺産でした。

PS
意外と知られていないと思いますが今現在も
日本は世界一の石炭輸入国なんだそうです。


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村内伸弘@ムラウチ ドットコム

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