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南多摩高校(南高) 創立100周年記念文集 - 何ものにも代えがたい宝物

創立100周年記念誌「湧水万古」 / 東京都立南多摩高等学校

  
 
今年は、「大正100年、ムラウチ100年」の年に当たりますが、
わが母校、東京都立南多摩高等学校は

2008年10月11日に創立 100周年を迎えました。

ちょうど、その時の文集がありましたので
久しぶりに読み返してみました。
学年代表!として、僕の文章が載っているんです。

なぜ、今頃それを読み返したのかというと、
先月、南高の2学年の「先輩に学ぶ」という学年行事
お話をさせていただく予定になっていたからです。

多目的室に約 160名の生徒さんが集まるということで
僕自身も非常に緊張していて、
日頃のモットーと同じく、全力を尽くしたいと考えていましたが、
震災で中止になりました。
 
ちなみに

「NHKのど自慢」 in オリンパスホール八王子 も見事、
ハガキの段階で落選になってます。
まあ、合格しても歌を歌う気分じゃとうていなかったですけどねっ
 
明日 5/1から晴れて、
ロイヤルウェディングで湧く

イギリスの国立大学院生になりますので
ある意味、今僕は
この春、南多摩高校を卒業した感じです。
そうです 18歳の気分です!
 

慕情100年 〔同窓生寄稿〕

何ものにも代えがたい宝物  昭和61年卒 村内 伸弘

▼記念文集の中の僕の文章

 
何ものにも代えがたい宝物  昭和61年卒 村内 伸弘

「雲は湧き光あふれて 天高く純白の球 今日ぞ飛ぶ
若人よいざ まなじりは歓呼にこたえ いさぎよし微笑む希望
ああ栄冠は君に輝く♪」

最近、白球を追いかけていたあの頃が妙に懐かしく思えます。
目を閉じると仲間といっしょに甲子園を目指したあの頃が
ほろ苦く、そしてうつくしく思い出されるのです。

母校・南多摩高校の創立100周年に寄せて、
野球一色だった僕の南高時代を振り返ってみたいと思います。

昭和58年4月、南高は満開のさくらで僕たちを迎えてくれました。
ただただ野球がやりたい気持ちでいっぱいだった僕は、
憧れの高校球児になるため、すぐに野球部へ入りました。
夏の甲子園予選で十数年連続初戦敗退を記録していた
当時の野球部は「出ると負け」の状態。
それでも僕たちは先輩や仲間と一緒に練習に明け暮れました。

中学でサッカーをやっていた僕は本格的な野球の経験がなかったために
最初は戸惑いもありましたが、練習を重ねだんだんと野球が
うまくなっていくことに喜びもあり、
なによりも大好きな野球を毎日やれることが本当にうれしく、
充実した楽しい日々を送ることができました。

春、さくら舞う中でのキャッチボール。
夏、練習で乾ききった喉を潤してくれる水のおいしさ。
秋、銀杏(ぎんなん)の匂い漂う中でのうさぎ跳び。
冬、凍てつく寒さの中、多摩御陵までのランニング。

今は取り壊されてしまった部室で
みんなと一緒に騒いだり、笑いあったりもしました。

時はまたたく間に過ぎ、3年の夏の大会。
運命の昭和60(1985)年7月16日、八王子市民球場。
南多摩高2対12国分寺高。
5回コールドゲーム。

ストライクがなかなか入りませんでした。

先発した僕のせいでなんと初回に9点を取られてしまい
アッという間に試合が終わりました、
僕たちの高校野球も終わり、
甲子園は夢の彼方へと消えていきました。

真剣に打ち込んできた分だけ、
この負け方には悔しさや情けなさ、
これですべてが終わったという開放感とが混じり合って
泣けてきました。
試合終了後、市民球場の裏で泣きじゃくりました。
輪になってみんなで男泣きに泣きました。

人生も半ばを迎えつつある今振り返ると、
あんなにも純粋で清らかな涙を流せたことが
僕たちの一生にとって何ものにも代えがたい
宝物なんだったんだと実感しています。

初戦突破や甲子園出場という夢が叶ってしまうよりは
人生が思う通りにいかないということを
17の時に知ったほうが良かった?
17才には栄光よりも挫折が似合うのかも・・・
そんな風にも思っています。

夏の大会のあと、祖父・村雄と父・壽一がくれた色紙が
今もこころに残っています。

 為伸弘
 叩かれて叩かれて成る日本刀
 若き武者にぞ 負ける価値あり  村雄
 
 
 先発で投げる伸弘ガンバレと
 球場の空 仰ぎて言わん  父
 
 
 
小沢監督、藤田、菅原、井島、工藤、権藤、山添、
斉藤、亀井、矢吹、梅沢マネージャー。
昭和61年卒の野球部仲間とは毎年12月30日に
横関先輩の小料理屋に集まります、
このたった3年間のことを肴に酒を酌み交わします。
僕たちにとって、南高野球部での3年間はキラキラと輝いて、
いつまでもみずみずしいまま色褪せないたいせつな思い出なのです。

そんな僕たち野球部を温かく見守ってくれた母校・南多摩。
そして尊敬する先生たち、信じあえる同級生たち。

南高生でよかった!
ありがとう南高、ありがとう南高野球部!!
美わしき八王子、わが産土。
創立100周年、本当におめでとうございました。 
 
 
(参考)
平成16年(2004年) 野球部の忘年会

八王子の宴会・忘年会・新年会はココ! 居酒屋「前略」

八王子・南浅川橋 高校の野球部時代のゴール

南多摩高校時代の野球部仲間
蒼いフォトグラフ - 昭和58年、15の夏

最後の夏NANKO (我が母校 南多摩高等学校の幕が閉じられようとしています・・・)

"南高" 延長11回サヨナラ負け!夏の予選、初戦敗退っ・・

撮影時期: 昭和60年代、たぶん18歳か19歳。人はみなナルシスト

南高敗れる!南多摩 2対9 桜美林(町田市小野路球場)

南多摩高校 卒業証明書(英文)

少年時代や高校野球の思い出のグローブをカンボジアの野球少年に寄付

八王子初の甲子園出場決定!2016年高校野球西東京大会決勝 八王子学園対東海大菅生 写真レポート

 
村内伸弘@ムラウチ ドットコム

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