「日本・中国の文様事典(視覚デザイン研究所編)」という本を読みました。
割付文様、役者文様、悟り絵、植物文様、動物文様、自然文様、
器物文様、アイヌ文様、琉球文様。
さまざまな文様が具体的に絵入りで解説されていて、
そのデザインを眺めているだけでいかに日本という国が豊かで多彩な
デザイン表現を持っているということがわかります。
どの文様も、どの文様も独特で素敵です。
繋ぎ、破れ、崩し、子持、よろけ、捻じ、流し、尽く、散らしなど
文様を組み合わせたり、変形させていく表現法などは圧巻です。
いやー面白い、面白い。これだけ各種デザインが氾濫している中で
見てもポップで新しい印象を受けました。
芸術性だけでなく遊び心もあるし、
花鳥風月を題材にした自然の美しさはお見事。
日本人が自然と一体となって暮らしていたことがわかります。
星も、雲も、霞(かすみ)も雪もすべてが文様化されていました。
幾何学的な並びにハラハラしたり、大胆な余白の使い方にドキドキし、
ため息をつきながら読み終えました。
のぶひろの生まれたこの国の先輩たちはかくも感受性ゆたかで
情緒たっぷりだったのです。
風情ある日本。生き生きとした日本人のこころがすばらしい!
※柿右衛門を思い出しました。
↓世の中いろんな人がいる \(^O^)/