中原中也詩集(新潮文庫) / 吉田 ヒロオ
中原中也 「盲目の秋」を時々
読み返しますが、
そろそろ卒業です。
30代後半に買って読んでいた
詩人・中也の詩集本とお別れです。
空想の世界の中で
感傷にひたっている甘美な時は過ぎました。
が、
でも、、
若くして逝った中也の繊細な感性を心に秘め
僕はさらに無垢に、そして純粋に生きていきたいと思います。
さようなら中也、
ありがとう中原中也。
(参考)
それはしづかで、きらびやかで、なみなみと湛え(たたえ)、
去りゆく女が最後にくれる笑い(えまい)のように、
厳か(おごそか)で、ゆたかで、それでいて佗しく(わびしく)
異様で、温かで、きらめいて胸に残る・・・
あゝ、胸に残る・・・
おゝ!私の聖母(サンタマリヤ)!
ごく自然に、だが自然に愛せるということは、
そんなにたびたびあることではなく...
何にも考えてくれてはいや、
たとえ私のために考えてくれるのでもいや。
ただはららかにはららかに涙を含み、
あたたかく息づいていてください...
村内伸弘@ムラウチ ドットコム