記事コンテンツ画像

昭和40年代前半、四国・観音寺の青春

平成3年(1991年)、芦原すなおさんが直木賞を受賞した
「青春デンデケデケデケ」という本を読みました。

映画やDVDは大好きで何度も見たのですが、

原作を読むのは初めてでした。

大林監督の映画のすばらしさに負けず劣らず
原作者の芦原すなおさんの文章もじつに
テンポがよく、ノスタルジックで切なくて、たまらなかったです。


ぼくの中では映画のイメージが強くて、
文章を読むと
「ははあ、映画のあのシーンだ」と役者さん達の表情が
頭の中に次々と、そして生き生きと浮かんできました。

活字で読む、讃岐弁はほんとうに優しく、
昭和40年代前半の香川県・西讃(せいさん)地方に生きる
人々の描写も暖かく、やわらかかったです。

芦原すなおさんの郷土に対する愛情が
文中に染み込んでいて、
読んでいるとジーンとする場面の連続です。

僕の本の帯には
「抱腹絶倒!90年代に贈る爽快青春小説」と書いてありますが、
抱腹絶倒というよりも、
過ぎ去った時代への懐かしさやにんげんの持つやさしさに
キレイな涙がこぼれてくる作品です。

たった40年前のにほんは
こんなにも純粋で、無垢だったことを実感し、
僕はうれしくなってしまいました。


 >この世には悪意というものはないのだ、あったとしてもほんの少しの
 >もので、善意の方がずっと多い---などと、ぼくはふとそんな
 >たわけたことをぼーっとした頭で考えているうちに、
 >やさしい祖谷の闇に包まれていつしか深い眠りに落ちた。


 >ぼくは泣き出してしまった。
 >手放しで泣いた。
 >おいおい泣いた。

うつくしい日本語をシャワーのように浴びて、
つかの間の夢見心地の時間を持てました。

(参考1)
DVD 青春デンデケデケデケ

直木賞受賞作品 青春小説「青春デンデケデケデケ」 1960年代後半の西讃地方(讃岐西部/香川県西部)の物語

大林宣彦監督作品 青春映画「青春デンデケデケデケ」 1960年代後半の香川県観音寺市の物語

(参考2)
▼平成26年 / 2014年の尾道・鞆の浦旅行コース
 来月、広島県の尾道と鞆の浦へ

 15才の原田知世主演 映画「時をかける少女」感想

 16才の富田靖子主演 映画「さびしんぼう」感想

 01:鞆の浦 飛行機からの景色、鞆の浦到着

 02:鞆の浦 古い街並みのうつくしい港町・鞆の浦

 03:鞆の浦 鞆・町並ひな祭の雛人形めぐり

 04:鞆の浦 日東第一形勝 - 鞆の浦の景色

 05:尾道 JR尾道駅到着、そして尾道の夕景・夜景

 06:尾道 尾道の朝焼け、尾道渡船で向島へ

 07:尾道 しまなみ海道サイクリング、"さびしんぼう"のみかん畑の中の坂道へ

 08:尾道 尾道ロケ地めぐり、さびしんぼうの西願寺の階段

 尾道・鞆の浦 観光&「さびしんぼう」ロケ地めぐり - 番外編


↓ポチッと応援を!

にほんブログ村 香川情報ブログランキング参加中

世の中いろんな人がいる★彡

香川ブログランキング


きょうのキーワード:昭和40年代 - 四国 - 観音寺

「社長ブログ」 バックナンバーを見る

この記事をシェア