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現代ベトナムを知るための60章 / 明石書店

現代ベトナムを知るための60章 / 明石書店



ベトナムっていまだに「社会主義国」なんですよね!
中国が大躍進したり、ベトナムもそれに続いたりと、
社会主義国の活躍が目覚しいですw
ソ連型の社会主義ではもはや絶対ないんですけどね ^^

特にベトナムは、
東欧のように、強制されたのではなく
ホーチミンが自らが社会主義を選択し、
レーニンを信奉していたため
ホーチミン崇拝が続く限り、
レーニン主義(社会主義)を否定できないようなんです。
また、社会主義を放棄すると、
社会主義陣営の最前線としてアメリカと戦った
国民の犠牲が否定されてしまうという点なども、
ベトナムがいまだに社会主義国である理由だそうです。

ですが、
基本的には、概ね自由競争社会のようですし、
富や生産物を平等に分配しようといった社会主義的な
仕組みもすでにないようです。

市場経済を導入していて、
実質的に、資本主義国と言ってもいいような
状況になっているみたいです ^^
 
 
それはそうと、
中国、シンガポール、このベトナムと
“一党独裁”の国家が、国際的に大活躍しているのは
なんなんでしょうか?ベトナムもシンガポールのように
政治的安定や意思決定スピードを重視した
開発独裁的な感じなんでしょうか?

民主政や複数政党制を導入しなくても、
国は豊かになるということをこれらの国が
(いろいろな矛盾があるにせよ)
半ば証明してしまっているのは不思議な感じです。
 
 

シンガポールを知るための62章【第2版】

現代フィリピンを知るための61章【第2版】

  
さて、肝心の書かれている内容ですが、
シンガポール時も、フィリピンの時もそう感じましたが、
この「エリア・スタディーズ」シリーズは
本当に充実していて、どこがいいとかなくって、
各60章がそれぞれ全部いいんですよね~
どの章読んでも勉強になります。

だから、まとめるとしても、
結局、60章ぜんぶを紹介しなくては
漏れがあるんで、ブログでは紹介しきれないです。。。

この本を実際に買って、
「あなたも読んでみてください」と訴えかけるのが
一番なんです(笑い)

とはいっても、まったく内容に触れないのも変なので
1つだけ、気になったことを書いておきます。
2005年から日本語が「必修科目(第一外国語)」という
カリキュラムがスタートしていると書かれていたんですが、
本当でしょうか?もし、本当だったとしたら
英語や中国語を差し置いて凄いことですが、
たぶん、ごく一部の話や実験的な話ではないでしょうか?
最近の自信を失っている日本人としては
ちょっと、腑に落ちません(笑い)

 
僕のブログをご覧の皆さん
あとは、ぜひこの本を買って読んでみてください。
ベトナムと言う国のすばらしさをカラダで感じることができるでしょう♪

●エリア・スタディーズ39 現代ベトナムを知るための60章 編者: 今井昭夫、岩井美佐紀 発行:明石書店
 

目次

ベトナム全図

Ⅰ. 「ベトナム」の成り立ち

 第1章 「ベトナム」という名称 --- 国号の変遷と「ベトナム(越南)」
 第2章 ベトナム人の由来 --- 建国神話と銅鼓、そしてベトナム考古学
 第3章 北属南進の歴史 --- 圧倒的な存在としての中国・フロンティアとしての中・南部
 第4章 フランスによる植民地支配 --- その遺産と負債
 第5章 ベトナム民族運動 --- 勤王運動から独立まで
 第6章 ベトナム戦争 --- 二つのベトナム
 第7章 ベトナムと周辺諸国との国境問題 --- 中国、ラオス、カンボジアとの歴史的つながり
 第8章 多民族国家 --- 54の民族
 第9章 越僑 --- 在外ベトナム人との関係
 第10章 ベトナム語と「クオックグー」 --- 公用語としてのベトナム語
 コラム1 ベトナム人の名前
 コラム2 少数民族のベトナム語教育

Ⅱ. 大地と水、ムラとマチ

 第11章 山と平野、水と土 --- 二大デルタの自然と農業
 第12章 北部平野集落の成り立ち --- 過密な人口を支える輪中地帯の形成
 第13章 「ムラとムラ人」 --- はたして「農民」なのか「商売人」なのか?
 第14章 メコンデルタ開拓村 --- フロンティアの終焉
 第15章 盆地の生活 --- ターイ族の暮らし、民族雑居
 第16章 ベトナム人と海 --- 海が苦手な北部の人、得意な中部の人
 第17章 ハノイ --- 開発期を迎えた首都・「みやこびと」の気位を支えるもの
 第18章 サイゴン・ホーチミン市 --- クメールの街から華僑・華人の街、そしてベトナムの街へ
 第19章 フエ・ホイアン・ミーソン --- 中部の世界遺産
 第20章 生態系破壊 --- 森林・マングローブの伐採・開発の現状と再生への試み
 コラム3 通りの名前
 コラム4 西北地方の市場

Ⅲ. 「公平・民主・文明的な社会」を目指して

 第21章 人口動態・人口分布 --- 人口政策・国家開発・農業開拓
 第22章 階層分化 --- 貧富の拡大
 第23章 地域間格差 --- 都市・農村、多数民族・少数民族
 第24章 移住・移動 --- 豊かさを求めて動き始めた農民たち
 第25章 都市化 --- お金持ちから不法滞在者まで
 第26章 ベトナムの家族、親族、家譜 --- 地域的多様性と時代による変化
 第27章 ジェンダー --- 社会と家族における女性の地位と役割
 第28章 ヘルスケアー --- リプロダクティブヘルスの現状と課題
 第29章 社会保障 --- 市場経済下でこそ必要なはずの安全網
 第30章 教育 --- 教育の「ドイモイ」は始まったか
 第31章 社会悪 --- 売買春・エイズ・麻薬
 コラム5 恋愛・結婚事情
 コラム6 ベトナムの子ども

Ⅳ. グローバル化する文化と「民族文化」

 第32章 マスコミと情報化 --- 情報量の増大と情報の規制
 第33章 「宗教」と「信仰」 --- 公認されている宗教と非公認の宗教
 第34章 ベトナムの民間宗教 --- 聖母道
 第35章 冠婚葬祭 --- 復活する人々の行事
 第36章 音楽・演劇 --- 伝統芸能から V-POPまで
 第37章 文化遺産と美術品 --- 遺産の保持と新たな創造
 第38章 現代文学 --- 戦争文学からポスト戦争文学へ
 第39章 映像 --- プロパガンダから娯楽へ
 第40章 ベトナム料理 --- 北・中・南部の豊かな味
 コラム7 サッカー熱
 コラム8 アオザイ

Ⅴ. ドイモイ下における政治の諸相

 第41章 戦時体制からドイモイへ --- ポスト冷戦期の社会主義志向路線
 第42章 ベトナム共産党 --- その支配の「正統性」
 第43章 国家機関 --- ベトナム的社会主義的法治国家
 第44章 ホーチミン思想 --- イデオロギーかシンボルか
 第45章 軍隊と公安 --- その変容と本来の姿
 第46章 大衆団体 --- 現在の祖国戦線とその姿
 第47章 国民統合と開発 --- 中部高原の少数民族運動
 第48章 中央と地方 --- 地方の「自治」と民主化
 第49章 安全保障 --- 小国ベトナムとアメリカ・中国
 第50章 日本・ベトナム関係 --- 国交30年余の現在
 コラム9 ベトナムのマフィア「ナムカムとその一味」
 コラム10 日本語教育から見た日本・ベトナム関係

Ⅵ. 「工業化・現代化」への道

 第51章 社会主義市場経済 --- 高成長の原動力、一党体制下で限界も
 第52章 全方位外交 --- 経済開発へバランス重視、国際化進展で責務も重く
 第53章 貿易構造の多角化 --- モノカルチャーからの脱却
 第54章 成長の主軸・外国企業 --- 技術と資本の増強で国際競争に挑む
 第55章 農業国としてのベトナム --- 国際相場に翻弄される農民たち
 第56章 「工業化」 --- 製造業の競争力向上が喫緊の課題
 第57章 金融・証券市場 --- 活かせるか、国民の退蔵資金
 第58章 交通運輸・通信 --- 渋滞深刻化、インフラ整備に課題
 第59章 豊富で優秀な労働資源 --- 低廉で若い労働力の活路
 第60章 消費性向 --- 旺盛な消費意欲、ブランド信仰強し
 コラム11 あるベトナム人の家計 --- 給料と所得の違い
 コラム12 新しい企業家
 

年表

「現代ベトナムを知るための60章」参考文献

  
 
ホントあまりに内容が凝縮されているので、
1回読んだだけじゃ、ぜんぶ頭に入りません(泣く)
ベトナム訪問と合わせて、
時々読み返してみて、この本に書かれている情報を
自分自身の血や肉にしたいと思います。


(僕が読んだベトナムの本)
INSIGHT GUIDES 「VIETNAM(ベトナム)」

ベトナム産業分析 この一冊でベトナムの今が分かる!

まっぷる(マップルマガジン)2011 ベトナム

ホー・チ・ミン わが祖国の自由と独立 / 日本ベトナム友好協会

正伝 ホーチミン / ベトナム労働党中央党史研究委員会

現代ベトナムを知るための60章 / 明石書店

物語 ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム / 小倉 貞男

人間の集団について ●ベトナムから考える / 司馬遼太郎

泥まみれの死 沢田教一ベトナム写真集

 
(参考)
ベトナムフェスティバル2010 Vietnam Festival 2010 - 2010年9/18日(土),9/19(日)

ベトナムスケッチ

ベトナムフォトジャーナル

ベトナム政府観光局

ベトナム社会主義共和国 - 外務省

ベトナム - Wikipedia

 

村内伸弘@ムラウチ ドットコム

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